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https://www.facebook.com/recoverycaravanTai

福祉新聞でリカバリーキャラバン隊の冊子「精神疾患を持つ方が働くための合理的配慮の会話帳でっかい輪」を取り上げていただきました。

多くの皆様のおかげでいい冊子になりました。心より感謝いたします。

精神障害者が働くために必要な合理的配慮とは

http://www.fukushishimbun.co.jp/topics/10061

キャラバン隊がNHKハートネットTVブログの取材を受けています

仕事とともに、このキャラバン隊の活動が大きな生きがいとなっていると紹介されています。

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/223531.html

2011年3月5日土曜日

【QAシリーズ】IPSは無責任?

【QAシリーズ】IPSは無責任?
Q:精神障害者の就労支援、企業支援をしてきました。症状が重く、例えばデイケアに週に1回くらいしか来られない方でも「働きたい」と本人が言えばそんな方を会社に押し付けるIPSは無責任ではないでしょうか?会社をリハビリの場として乱用していませんか?
 
A:IPSが輸入される際に、実践に理念が先行して紹介されたため、いくつかの原則が有機的な関連せずバラバラに解釈され、誤解を生んでしまった傾向があります。「働きたいと言えば支援する」「迅速な職探し」「職場内で訓練する」「失敗してもいい」「積極的に転職支援をする」というIPSの理念が単純に連結すると、無責任なように感じられるのも無理ありません。
 デイケアに週1回くらいしか来られない方が働いてみたいと言った場合、どんな支援が展開されるか、想像してみましょう。
 週に一度の外出がままならない方であっても働きたいと言えば、IPSの支援は開始されます。どのように働きたいかを尋ね、求職活動はスタートするでしょう。本人が働けるだろうと判断すれば、ハローワークへ行くかもしれません。IPSは魔法ではないので、そんな状態でもすぐに雇用してくれる企業を見つけられないかもしれません。厳しい現状を一緒に体験しながら、可能性を探り続けます。週に1度しか外出できない状況でも働く方法、週に1度だからこそ向いている仕事、あるいはさらに体調を整える方法を本人と試行錯誤します。
 功を奏して、仕事が見つかるかもしれません。仕事が見つかった後でも色々な苦労があるでしょうが、デイケアではできない多くの体験もあるでしょう。仕事を甘く見ていたと後悔するかもしれません。ポジティブな後悔の仕方をサポートしながら、挫折ではなく前向きな転職に至るかもしれません。疾患の有無にかかわらず、若者が色々なアルバイトや職を経験しながら成長していくのと同じです。
 従来の支援者は、「働くなんて無理だからゆっくりしていなさい」「別のことを考えましょう」とか、ひどい場合には「妄想がひどくなりましたね」と処理するような事例であっても、このような支援をIPSは実践します。そして、予想以上のリカバリーが生まれるのを見届けてきました。黒人解放運動に端を発するエンパワメントの理念のように、精神障害者は障害があるために働けないわけではなく、支援者がそう認識することで彼らが働き、社会で生活する可能性が奪われてきてしまったことを、IPSは気づいています。
会社や社会、そして支援者がこの思い込みというスティグマから解放されることの意義をIPSは指摘しています。

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