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https://www.facebook.com/recoverycaravanTai

福祉新聞でリカバリーキャラバン隊の冊子「精神疾患を持つ方が働くための合理的配慮の会話帳でっかい輪」を取り上げていただきました。

多くの皆様のおかげでいい冊子になりました。心より感謝いたします。

精神障害者が働くために必要な合理的配慮とは

http://www.fukushishimbun.co.jp/topics/10061

キャラバン隊がNHKハートネットTVブログの取材を受けています

仕事とともに、このキャラバン隊の活動が大きな生きがいとなっていると紹介されています。

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/223531.html

2011年4月16日土曜日

【リカバリーの物語11】第二章 精神疾患について 統合失調症とは

【リカバリーの物語11】
第二章 精神疾患について

ここでは、精神疾患のある当事者から、その疾患について解説してもらいます。経験をふまえての紹介になりますから、教科書とは少し雰囲気が違うかもしれません。それを味わっていただくのがよいでしょう。

■統合失調症とは
中村孝
統合失調症とは誰にもなり得る病気です。遺伝ではありません。百人に一人は発症する病気ですが、九十%以上回復する病気です。
統合失調症の症状は幻聴、幻覚、妄想が出現する病気です。具体的には私の場合には、私のことを誰かが話しているという幻聴、なぜ理由もないのに誰かが私のあとばかりついてくるという追跡妄想、私は仕事ができるので所長賞がもらえるという誇大妄想、私は多くの女性から好かれているという恋愛妄想、私は一生懸命仕事をしているのになぜ邪魔をするという被害妄想、あいつは私の悪口ばかり言うのでぶん殴ってやるという加害妄想がでてしまいました。
私の場合、三回入退院を繰り返しました。退院後はディケアを経て作業所で働きました。三年半働いたら職員から「もう一般の企業で働けるのではないか?」と言われ、ハローワークに病気のことをオープンで行きました。なかなかみつからなかったのですが、病気のことをオープンで働いている人もいるので肝に銘じて、諦めずに根気よく行き、今の会社を紹介していただき、平成十六年二月より働いています。仕事は老人ホームでの洗濯と清掃をしています。
私は前の会社では、精神障害があることを隠して働いていたのですが、「なぜ定期的に休みをとるのだ?」とか「何の薬を服用しているのだ?」などと言われ、それが苦痛になり一年間しか働けませんでした。今は薬は一日一回一錠しか服用していないので、副作用はありません。薬を減らすことも大切です。
会社から配慮してもらっていることは、通院の時には、上司は少し遅れても良いと言ってくれるので、無理のないよう仕事ができています。入社したての頃は勤務日数は週三日にしてもらいましたが、今では週6日働いています。仕事を覚えるのも時間がかかりましたが、何回も聞いて覚えました。
精神障害者を雇用する場合は、自分の世界に入ってしまうことが多いので気分転換の意味も含めて、よく「声かけ」をしていただきたいと思います。薬を服用しているので副作用のこともよく理解してほしいです。例えば喉が乾きやすいのでジュースの自動販売機が付近にあったり、疲れやすいので休憩を多くしていただき、休憩室にベットがあれば少し横になったり畳の部屋で横にならせていただきたいと思います。仕事も遅いのですが長い目でみていただき、段々と早くできるようになります。なかなか仕事が覚えられないこともありますが、何回でもわかるまで聞いてほしいと言っていただければと思います。睡眠薬を服用している方は出動時間を少し遅らせていいただき、通院の時は休ませていただくか、少し遅れることも配慮ください。幻聴や妄想が出現することもあると思いますが、理解いただき大目にみていただきたいと思います。初めは勤務時間は短時間にしていただきたいと思います。言葉使いも気を付けて、精神障害者が入社してもバカがきたと思わないでください。私は今の会社に入社して七年目になるのですが、入社した当初は何もわからなかったのですが、社員の皆さんによく理解していただいて、今は健常者以上に仕事をこなしています。

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