【リカバリーの物語16】エンパワメントのルーツ③エンパワメントの誕生
ただでさえ弱い立場にある人たちの可能性は、社会の勝手な思い込みにより、限定され奪われてしまっていることに気付きました。援助は、偏見と差別によって本来の可能性が失われている状態を減らすことであると理解されるようになりました。つまり偏、見と差別を減らす、偏見と差別があっても可能性が失われないようにすることにしようということになりました。これを当事者と一緒に行う一連の活動とプロセスをエンパワメントと呼びます。
しかし、(お節介型の)エンパワメントをすればするほど、つまり援助者が当事者が力を増やせるように意図的に問題を解決し働きかければ働きかけるほどエンパワメントから遠ざかること、つまり当事者は自ら問題を解決していく力を失っていくことが研究でわかりました。これをエンパワメントのパラドックス(矛盾)と言います。
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