【リカバリーの物語34】
②ポジティブな感情
【解説】
ポジティブな感情には、充実感、達成感、安堵感、誇り、喜び、歓喜、信念、信頼、自信、楽観、希望などがあります。充実した人生を過ごしている人たちは、疾患の有無に関係なく、これらのポジティブな感情を伴っていることが分かりました。何かに没頭していることをフローと呼び、この経験もまたポジティブな感情につながることが知られています。
■感謝の気持ちを持っている
「お疲れ様」「ご苦労さま」「期待しているよ」の一言でもこころのキャッチボールができれば、人間って信頼関係が築けるものです。例えば、お礼、年賀状などのハガキでもいいです。部屋でその文章を読んでいて、自然に心から嬉しさで涙が出てくることもあるものです。頑張ろうと思えて、期待に応えて前にでよう、成長しようと思うのです。ちょっとした真心です。あなたの力を借りたいという気持ちを表現してあげる事が大事です。
身体で示すというのも大事です。言葉ではなくて、体で表現すると誠意が伝わります。言葉だけでは動いてくれないものです。例えば、ちらし配りだと、頭の下げ方で相手の方はちらしを受け取ってくれます。(四十代、男性)
感謝の言葉を連発しなさい。「ありがとうございます」を連発しなさい。ここから人生は始まるのだ。練習するとよい。家の中で十分に一回、口を大きく開けて「ありがとうございます」と発声練習するのだ。はじめはただ呪文のようでよい。しだいにありがたい気持ちが湧いてくる。簡単なことだから、病気を持っている人はやってみると良いと思う。(四十代、男性)
人生、土台があっても崩れ去ることがある。どんなに正直に積み上げても崩れ去ることがある。それでも再び積もうとする。積み上げたものが崩れ去って、さらに材料まで取り上げられても、見えない礎を信じて何度も何度も積もうとする。力尽きてもう積めない、今そう感じている。もう僕は人生を積み上げる力も時間もない。もういい。充分に努力してきた。出世ではなく、感謝で生きていく。サンキューを連発して生きてゆこうと思う。気持ちが明るく、あたたかければ何もいらない。(四十代、男性)
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