【リカバリーの物語41】
■ベネフィット・ファインディング
困難な経験からも、ときに人は学び、成長することができるようです。このような経験をベネフィット・ファインディングと呼びます。それならば、精神疾患という困難な経験からは、人はどんなことを学べるのでしょうか。
「精神の病気になったことで、いろいろなご苦労もあったと思います。でもそのために、何かを得たり、学んだりする人もおいでになります。精神の病気を経験されてからこれまでに、あなたが得たものや学んだと思えるようなことがありましたら、ぜひ教えてください」と質問して得られた回答には、次のような6つのポジティブな内容があったそうです。
・人間関係:人間関係の深まり・人間関係での気づきに関する内容
・内面の成長:内面の成長・人生の価値観の変化に関する内容
・体調管理スキル:健康関連の行動変容・自己管理に関する内容
・精神疾患の理解:精神の障害に関する関心や理解の深まりに関する内容
・新たな役割:社会の中での新たな役割を見出すことに関する内容
・宗教:宗教を信じることに関する内容
精神疾患という経験から得たものがあると考えることは、リカバリーに関係していることも研究から分かりました。精神疾患という経験から、どんなことを学んだのか考えてみませんか?
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