【リカバリーの物語14】
第三章 リカバリーの歴史
リカバリーを理解するために、エンパワメントという理念が生まれた歴史から紹介します。
■エンパワメントのルーツ
①黒人が差別されていたときのこと
1955年「黒人女性が市営バスの座席を白人に譲らなかった」ために逮捕されました。非暴力による抵抗「バスボイコット運動」がマーチン・ルーサー・キング牧師により行われ、黒人解放運動につながります。フェミニズム運動や同性愛者解放運動なども同時期に起こりました。これら少数派(社会的弱者)に共通していたのは「社会的な差別や抑圧によって、つまりスティグマを押された集団に属しているという理由で、あるいは経験してきた差別的待遇によって、自分の力を発揮できない。つまり個人的あるいは集団的な目標を達成する際に、資源を獲得して活用することができない」という構造でした。
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