【QAシリーズ】働きたい人だけが支援対象か
Q:精神障害者の支援者を養成する専門学校の教師をしています。IPSの原則には「働きたい人はすべて対象」とあるが、働きたいと言わない人は支援の対象と考えるものでしょうか?
A:ワーキングライフ第12章にもあるように、本人が就労は「私には関係のないこと」と考えていても、IPSを紹介します。これは無理強いでなく、可能性を提示する作業となります。働けないと言われ続けてきた、働けるイメージが持てない、働くメリットが分からないなどから働かないことを選択しているのでなく、働くという選択肢をはじめから持っていない場合が多くみられるからです。
主治医などの依頼で、入院中の患者も支援します。「何もしたくない」「冷暖房完備で看護婦さんも優しく最高」と言う方の興味、希望を引き出し、入院中からパソコン教室に通うなどの支援を開始していきます。精神疾患があっても社会で活躍し自分らしい人生を送れるという可能性を紹介するには、似た状況にあった方たちの姿か何よりも役立ちます。当事者による講演会を開いたり、個別に会って話をしてみる機会を設定しながら、可能性の提示を行っています。
病気を持っている方が頑張っている話を聞いて、自分でも仕事ができるのではと思い、チャレンジすることにしました。医師には「働くにはまだ早い」と言われデイケアを勧められましたが、お試し参加でやめることにしました。今は病気をオープンにして、1日5時間、週5日の軽作業をしています。仕事は一番充実した時間で、自分が元気になる要素があります。(統合失調症、20代、男性)
こうして希望の輪が広がります。IPS7原則にありませんが、これも支援の一部と考えています。
ニュース
☆リカバリーキャラバンフェイスブックもあわせてみてくださいね
https://www.facebook.com/recoverycaravanTai
☆福祉新聞でリカバリーキャラバン隊の冊子「精神疾患を持つ方が働くための合理的配慮の会話帳でっかい輪」を取り上げていただきました。
多くの皆様のおかげでいい冊子になりました。心より感謝いたします。
精神障害者が働くために必要な合理的配慮とは
http://www.fukushishimbun.co.jp/topics/10061
☆キャラバン隊がNHKハートネットTVブログの取材を受けています
仕事とともに、このキャラバン隊の活動が大きな生きがいとなっていると紹介されています。
2011年3月28日月曜日
2011年3月26日土曜日
【QAシリーズ】障害者雇用枠が少ない?
【QAシリーズ】障害者雇用枠が少ない?
Q:精神障害者の支援をしています。私の地域では障害者雇用の枠がまだまだ少ないようです。どのようにしたらはどうしたらよいでしょうか?
A:障害者雇用の枠が少ないことは、ラッキーかもしれません。精神障害者のリカバリーにとって、疾患のない方と一緒に働くことが意味があります。障害の有無を問わず、みなが自分の可能性を発揮して働く場を作ることが目標であるとするとゴールに近いというわけです。
一定以上の従業員を抱える企業は、定められた割合で障害者を雇用しなければならないこととなっています。これができない場合、障害者雇用している企業へ給付される費用を逆に負担する仕組みがあります。障害者求人が少なくても、実は雇用すべきなのにできていない企業が多いかもしれません。このような企業に雇用するよう指導するのがハローワークの雇用指導官です。
指導される企業も障害者雇用の仕方が分からない、自信がないのが一般的です。ですから私たちは、指導官などと企業向けに障害者雇用の仕方を紹介するプログラムも行っています。雇用事例や仕事内容、活用できる資源や助成金、雇用する企業や働く本人による必要な配慮の説明などをきっかけに、企業のニーズ、悩み、心配事そして長所や可能性を聞きだし、接点を持ち続けています。障害者雇用をすることで納付金を払わなくて済むだけでなく、多様な社員が働くことで組織としてメリットがあったと報告する企業も多くあります。
Q:精神障害者の支援をしています。私の地域では障害者雇用の枠がまだまだ少ないようです。どのようにしたらはどうしたらよいでしょうか?
A:障害者雇用の枠が少ないことは、ラッキーかもしれません。精神障害者のリカバリーにとって、疾患のない方と一緒に働くことが意味があります。障害の有無を問わず、みなが自分の可能性を発揮して働く場を作ることが目標であるとするとゴールに近いというわけです。
一定以上の従業員を抱える企業は、定められた割合で障害者を雇用しなければならないこととなっています。これができない場合、障害者雇用している企業へ給付される費用を逆に負担する仕組みがあります。障害者求人が少なくても、実は雇用すべきなのにできていない企業が多いかもしれません。このような企業に雇用するよう指導するのがハローワークの雇用指導官です。
指導される企業も障害者雇用の仕方が分からない、自信がないのが一般的です。ですから私たちは、指導官などと企業向けに障害者雇用の仕方を紹介するプログラムも行っています。雇用事例や仕事内容、活用できる資源や助成金、雇用する企業や働く本人による必要な配慮の説明などをきっかけに、企業のニーズ、悩み、心配事そして長所や可能性を聞きだし、接点を持ち続けています。障害者雇用をすることで納付金を払わなくて済むだけでなく、多様な社員が働くことで組織としてメリットがあったと報告する企業も多くあります。
2011年3月25日金曜日
【QAシリーズ】小さなクリニックでIPS
【QAシリーズ】小さなクリニックでIPS
Q:小さなクリニックなのでIPSは無理なのですが、その発想を組織内に取り入れていくには、どうしたらよいですか?
A:個別支援も同じですが、内発的な動機づけが変化を生みます。変化が必要だと考え、それができると感じられ、今はその時期だと判断するときに人は変化できるというわけです。この要素を組織内で満たせるよう整えれば、自ずとIPSあるいはリカバリー志向の支援へシフトしていくことでしょう。
今の支援がうまくいっていなければ、IPSを紹介するチャンスです。何かしらの変化が今必要だと感じていると想像できます。いきなりIPSというスタイルではなく、リカバリーシートに基づいた個別支援など取り入れられる小さなステップを重ねることで、大きな変化の可能性を生み出せるでしょう。
そのために組織内でまず1事例取組み、そこから組織内で学び取るのが良いと思います。無理と感じながらも本人と一緒にハローワークに同行し、試行錯誤の支援をしてみる。理屈ではなく、患者のリカバリーを目の当たりにすることで、人として揺さぶられるような経験は財産となります。時期に応じて組織内に、リカバリーやIPSに関して情報提供するとよいでしょう。そのためにクリニック内で学習会を企画する、自分達の取組みや考え方を学会で報告することも役立ちます。
「小さなクリニック」の長所も意識してみましょう。巨大組織の精神科病院よりフットワークが軽くできるかもしれません。地域からの敷居は低く、立地も街中にあるでしょうし、「安易な入院」に傾くこともないでしょう。ぜひ、長所を活用してください。
Q:小さなクリニックなのでIPSは無理なのですが、その発想を組織内に取り入れていくには、どうしたらよいですか?
A:個別支援も同じですが、内発的な動機づけが変化を生みます。変化が必要だと考え、それができると感じられ、今はその時期だと判断するときに人は変化できるというわけです。この要素を組織内で満たせるよう整えれば、自ずとIPSあるいはリカバリー志向の支援へシフトしていくことでしょう。
今の支援がうまくいっていなければ、IPSを紹介するチャンスです。何かしらの変化が今必要だと感じていると想像できます。いきなりIPSというスタイルではなく、リカバリーシートに基づいた個別支援など取り入れられる小さなステップを重ねることで、大きな変化の可能性を生み出せるでしょう。
そのために組織内でまず1事例取組み、そこから組織内で学び取るのが良いと思います。無理と感じながらも本人と一緒にハローワークに同行し、試行錯誤の支援をしてみる。理屈ではなく、患者のリカバリーを目の当たりにすることで、人として揺さぶられるような経験は財産となります。時期に応じて組織内に、リカバリーやIPSに関して情報提供するとよいでしょう。そのためにクリニック内で学習会を企画する、自分達の取組みや考え方を学会で報告することも役立ちます。
「小さなクリニック」の長所も意識してみましょう。巨大組織の精神科病院よりフットワークが軽くできるかもしれません。地域からの敷居は低く、立地も街中にあるでしょうし、「安易な入院」に傾くこともないでしょう。ぜひ、長所を活用してください。
2011年3月24日木曜日
【QAシリーズ】ストレングスモデルに基づいた地域連携
【QAシリーズ】ストレングスモデルに基づいた地域連携
Q:ピアサポーターです。「ときには一般就労をストレスだと危険視する支援者とも、うまくやっていかなくてはならない」とのことですが、実際にはご苦労があると思います。お聞かせください。
A:私たちは失敗を重ねながら進んできました。本人の選択やリカバリーを理解しない支援者と安易に非難してしまったこともあります。しかし、それはストレングスモデルの実践とはほど遠く、本人が利用できるサービスの幅を狭めかねません。これではいけません。
リカバリー等の理念や価値観が共有できるよう努めます。数ある仕事の中から支援者という仕事を選んだ方たち、共有できるものがあるはずです。ときには勉強会等を企画することもあります。理念を共有する際に大切なのは、専門用語に頼らないことです。特に欧米から輸入されたような「最新用語」の使い方はわきまえるべきです。理解できていないと分かりやすい日本語で語れません。比喩や文学的表現が役に立つことも多いです。
同時に支援の質に関して、統計的な科学的根拠(エビデンス)を武器にしないこと。これは自分の足元を見直すためにあるもので、支援の質をアピールし、他を批判するために使うものではありません。
患者だけでなく、関わっていただける方たちや組織のストレングスに注目するようにしています。就労支援はまだ早いと実習の調整に協力してもらえなければ、「本人の再発と自信の喪失を心配している優しい支援者」「企業と築いてきた信頼関係が崩れ、精神障害者の実習機会が失われることを必死に避けようとする熱心な方」かもしれません。未熟な私たちはそうとらえるべき、そうありたいと考えています。
Q:ピアサポーターです。「ときには一般就労をストレスだと危険視する支援者とも、うまくやっていかなくてはならない」とのことですが、実際にはご苦労があると思います。お聞かせください。
A:私たちは失敗を重ねながら進んできました。本人の選択やリカバリーを理解しない支援者と安易に非難してしまったこともあります。しかし、それはストレングスモデルの実践とはほど遠く、本人が利用できるサービスの幅を狭めかねません。これではいけません。
リカバリー等の理念や価値観が共有できるよう努めます。数ある仕事の中から支援者という仕事を選んだ方たち、共有できるものがあるはずです。ときには勉強会等を企画することもあります。理念を共有する際に大切なのは、専門用語に頼らないことです。特に欧米から輸入されたような「最新用語」の使い方はわきまえるべきです。理解できていないと分かりやすい日本語で語れません。比喩や文学的表現が役に立つことも多いです。
同時に支援の質に関して、統計的な科学的根拠(エビデンス)を武器にしないこと。これは自分の足元を見直すためにあるもので、支援の質をアピールし、他を批判するために使うものではありません。
患者だけでなく、関わっていただける方たちや組織のストレングスに注目するようにしています。就労支援はまだ早いと実習の調整に協力してもらえなければ、「本人の再発と自信の喪失を心配している優しい支援者」「企業と築いてきた信頼関係が崩れ、精神障害者の実習機会が失われることを必死に避けようとする熱心な方」かもしれません。未熟な私たちはそうとらえるべき、そうありたいと考えています。
2011年3月23日水曜日
【QAシリーズ】Win-Win関係を構築する
【QAシリーズ】Win-Win関係を構築する
Q:精神障害者の支援をしています。支援者は企業やハローワーク、あるいは他の支援機関の担当者とWin-Win関係を構築するような交渉をすべきとのことですが、どのようにしたらよいでしょうか?
A:ストレングスに基づくIPSは、無理を強いたり威圧したりするような交渉やコミュニケーションではなくポジティブな感情に基づく対話を使用します。このとき相手の側にとってもメリットがあるWin-Win関係が構築されるはずだと考えています。交渉の前提として、お互いに何を選択するかは自由であることを大切にします。相手の自立性を尊重することで、自分の自立性も大切にします。
利害が対立した場合は、共有できる価値観を対話により見出すことを意識します。相手の話をよく聞き、細かい利害では対立したとしても、例えば障害がある方でも働けるような会社にしたいなどより大きな目標では合致できるはずです。対立した関係ではなく、同じ目標に向かって協働している関係であることを確認します。
この関係を作るために、ときにはテーマと直接関係ない「つながり」を活用するのもよいでしょう。母校や出身が同じであるとか、食べ物の好みが一緒であることが功を奏することもあります。ちょっとした物の貸し借りでも関係作りはできます。同じ研修に参加し、見学する場を持つことも役に立ちます。相手の持つ役割やステータスも尊重するとよいかもしれません。「2児の父親」「自治会で和太鼓を教える師匠」などの側面にも配慮、活用するというわけです。
患者だけでなく、関わる全ての方と前向きにお互いが自分にメリットになると選択できる関係を作る方法をIPSでは採用します。すべてはリカバリーの可能性を大切にするためです。
Q:精神障害者の支援をしています。支援者は企業やハローワーク、あるいは他の支援機関の担当者とWin-Win関係を構築するような交渉をすべきとのことですが、どのようにしたらよいでしょうか?
A:ストレングスに基づくIPSは、無理を強いたり威圧したりするような交渉やコミュニケーションではなくポジティブな感情に基づく対話を使用します。このとき相手の側にとってもメリットがあるWin-Win関係が構築されるはずだと考えています。交渉の前提として、お互いに何を選択するかは自由であることを大切にします。相手の自立性を尊重することで、自分の自立性も大切にします。
利害が対立した場合は、共有できる価値観を対話により見出すことを意識します。相手の話をよく聞き、細かい利害では対立したとしても、例えば障害がある方でも働けるような会社にしたいなどより大きな目標では合致できるはずです。対立した関係ではなく、同じ目標に向かって協働している関係であることを確認します。
この関係を作るために、ときにはテーマと直接関係ない「つながり」を活用するのもよいでしょう。母校や出身が同じであるとか、食べ物の好みが一緒であることが功を奏することもあります。ちょっとした物の貸し借りでも関係作りはできます。同じ研修に参加し、見学する場を持つことも役に立ちます。相手の持つ役割やステータスも尊重するとよいかもしれません。「2児の父親」「自治会で和太鼓を教える師匠」などの側面にも配慮、活用するというわけです。
患者だけでなく、関わる全ての方と前向きにお互いが自分にメリットになると選択できる関係を作る方法をIPSでは採用します。すべてはリカバリーの可能性を大切にするためです。
2011年3月15日火曜日
【QAシリーズ】社会とのパイプ役
【QAシリーズ】社会とのパイプ役
Q:精神障害者の支援をしています。支援者は社会とのパイプ役になるとか、地域開拓する必要があるとのことですが、ピンときません。教えてください。
A:地域生活での生活が実現するよう、患者が利用できる社会資源を開拓したり、創りだしたりすることもIPS支援者の仕事です。これをコミュニティソーシャルワークと言います。
例えばリハビリとして紙を折る患者を、日本の伝統工芸である折り紙作者として生活できるような場を創ること。患者が折った折り紙作品は押し入れに眠るだけでしたが、この作品を評価してくれる場を探すことにより外資系の企業が立派な工芸品として展示するに至りました。このことで「患者」から「折り紙作者」としての肩書が得られます。同様にガラス拭きの練習をする知的障害者を、バスの清掃で地域貢献する青年にすることなどが、私たちの地域で行われています。ネットワークを作り、障害のある方が地域で過ごすための情報や環境を手に入れやすいように耕しておくことが地域開拓です。
支援者が社会と交渉して社会での役割を作ることにより、同じような作業をしていても地域統合は実現できます。特別なリハビリや就職なくしても地域統合は可能かもしれません。
支援者には専門知識より社会経験が必要となるでしょう。一人の市民としての社会経験が役に立ちます。精神科医療や福祉の世界しか知らない支援者は、まず自分が地域で生活する経験を大切にすることから始めるとよいでしょう。
Q:精神障害者の支援をしています。支援者は社会とのパイプ役になるとか、地域開拓する必要があるとのことですが、ピンときません。教えてください。
A:地域生活での生活が実現するよう、患者が利用できる社会資源を開拓したり、創りだしたりすることもIPS支援者の仕事です。これをコミュニティソーシャルワークと言います。
例えばリハビリとして紙を折る患者を、日本の伝統工芸である折り紙作者として生活できるような場を創ること。患者が折った折り紙作品は押し入れに眠るだけでしたが、この作品を評価してくれる場を探すことにより外資系の企業が立派な工芸品として展示するに至りました。このことで「患者」から「折り紙作者」としての肩書が得られます。同様にガラス拭きの練習をする知的障害者を、バスの清掃で地域貢献する青年にすることなどが、私たちの地域で行われています。ネットワークを作り、障害のある方が地域で過ごすための情報や環境を手に入れやすいように耕しておくことが地域開拓です。
支援者が社会と交渉して社会での役割を作ることにより、同じような作業をしていても地域統合は実現できます。特別なリハビリや就職なくしても地域統合は可能かもしれません。
支援者には専門知識より社会経験が必要となるでしょう。一人の市民としての社会経験が役に立ちます。精神科医療や福祉の世界しか知らない支援者は、まず自分が地域で生活する経験を大切にすることから始めるとよいでしょう。
2011年3月14日月曜日
【QAシリーズ】向いている仕事を探す
【QAシリーズ】向いている仕事を探す
Q:働きたいと考えている精神障害の当事者です。自分にどういう仕事が向いているのか知ってから就職活動をしたいのですが、どうしたらよいでしょうか?
A:興味や特技などを活かした仕事がよいと思いますが、なかなか見つからないものですね。自分の長所って、なかなか気付きづらいものですし、ましてや仕事と結びつけるのは難しく感じるのは当然です。
親や兄弟、友人にどんな仕事が向いているか尋ねてみるのもよいでしょう。その一方で、新聞の折り込みやハローワークの求人票、市販されている仕事図鑑などで色々な仕事を知り、自分に向いているかどうかを調べるとよいかもしれません。
作業所での実習、ボランティア活動への参加、社会適応訓練事業などの利用による企業内での実習を通して、向き不向きを考えることもできます。障害者職業センターで性格傾向などから適職診断を受けることもできます。「ノルマがない」「人間関係が少ない」等の影響か、農業が向いているという結果をもらう方が多くいます。
忘れてならないのは、どういう仕事が向いているかどうかは実際に働いてみないと分からないということです。むしろ、どういう仕事が向いているかを知るために働いてみることが必要となります。私も学生時代に数多くのアルバイトを経験しました。少しでも向いているかな?と感じる仕事があれば、やってみることが大切です。
Q:働きたいと考えている精神障害の当事者です。自分にどういう仕事が向いているのか知ってから就職活動をしたいのですが、どうしたらよいでしょうか?
A:興味や特技などを活かした仕事がよいと思いますが、なかなか見つからないものですね。自分の長所って、なかなか気付きづらいものですし、ましてや仕事と結びつけるのは難しく感じるのは当然です。
親や兄弟、友人にどんな仕事が向いているか尋ねてみるのもよいでしょう。その一方で、新聞の折り込みやハローワークの求人票、市販されている仕事図鑑などで色々な仕事を知り、自分に向いているかどうかを調べるとよいかもしれません。
作業所での実習、ボランティア活動への参加、社会適応訓練事業などの利用による企業内での実習を通して、向き不向きを考えることもできます。障害者職業センターで性格傾向などから適職診断を受けることもできます。「ノルマがない」「人間関係が少ない」等の影響か、農業が向いているという結果をもらう方が多くいます。
忘れてならないのは、どういう仕事が向いているかどうかは実際に働いてみないと分からないということです。むしろ、どういう仕事が向いているかを知るために働いてみることが必要となります。私も学生時代に数多くのアルバイトを経験しました。少しでも向いているかな?と感じる仕事があれば、やってみることが大切です。
2011年3月12日土曜日
【QAシリーズ】サービスの利用に反対する親
【QAシリーズ】サービスの利用に反対する親
Q:精神障害者の就労支援をしています。本人の意向とは異なり、親が障害年金や精神保健福祉手帳の取得や利用を拒むことがあります。このようなときどうしていますか?
A:熱心で優しい親御さん、まずそう考えましょう。感情表出が高いからストレス源になるなどと早急に考えることは避けましょう。
なぜ反対するのかを丁寧に聞き取っていき、より上位の共有できる価値観を見つけましょう。例えば、一度年金をもらって味をしめてしまうと本人がそこから抜け出せなくなってしまう。いつかは病気を治して、普通の人として生活できるようになってほしい。と願っていると分かれば、ここは本人も支援者も親も共有できる価値観だろうと思われますので、これを確認しあいましょう。そしてこの目標に向けて3者で年金等を利用することについてのメリット、デメリットを話し合い、紙に書くとよいでしょう。うまくいっていることは続ければよいし、うまくいっていないことについては何らか別の方法を試してみる。そしてうまくいけば採用する。その単純な原則が役に立ちます。
本人の意見に耳を傾けることの大切さを伝えるために、エンパワメントの歴史やパラドックスの話を紹介することが役立つと感じています。また親御さんにとっての長期目標と本人のリカバリーの関係(優先順位)を確認するため親御さんと面談の時間を持つのもよいでしょう。「あの子が安心して挑戦できる土台を作るのが親の役目」と言うようになった方もいます。年金等を利用することについて、皆で対話して決めることに価値があります。
Q:精神障害者の就労支援をしています。本人の意向とは異なり、親が障害年金や精神保健福祉手帳の取得や利用を拒むことがあります。このようなときどうしていますか?
A:熱心で優しい親御さん、まずそう考えましょう。感情表出が高いからストレス源になるなどと早急に考えることは避けましょう。
なぜ反対するのかを丁寧に聞き取っていき、より上位の共有できる価値観を見つけましょう。例えば、一度年金をもらって味をしめてしまうと本人がそこから抜け出せなくなってしまう。いつかは病気を治して、普通の人として生活できるようになってほしい。と願っていると分かれば、ここは本人も支援者も親も共有できる価値観だろうと思われますので、これを確認しあいましょう。そしてこの目標に向けて3者で年金等を利用することについてのメリット、デメリットを話し合い、紙に書くとよいでしょう。うまくいっていることは続ければよいし、うまくいっていないことについては何らか別の方法を試してみる。そしてうまくいけば採用する。その単純な原則が役に立ちます。
本人の意見に耳を傾けることの大切さを伝えるために、エンパワメントの歴史やパラドックスの話を紹介することが役立つと感じています。また親御さんにとっての長期目標と本人のリカバリーの関係(優先順位)を確認するため親御さんと面談の時間を持つのもよいでしょう。「あの子が安心して挑戦できる土台を作るのが親の役目」と言うようになった方もいます。年金等を利用することについて、皆で対話して決めることに価値があります。
2011年3月11日金曜日
【QAシリーズ】本人の判断に無駄を感じる
【QAシリーズ】本人の判断に無駄を感じる
Q:精神障害者の支援をしています。利用者の判断に波があり、支援者から見れば近道が見えていても本人が聞く耳を持ってくれない場合はどうしていますか?
A: 本人の判断や考えが揺れることについて欠点とか問題だと考えず、当然であることを思い出しましょう。誰でも人生の一大事を選択する際には迷うものです。その一方で精神疾患の症状から考えがまとまらない可能性があることも考慮しましょう。脳の伝達物質や脳細胞がうまく働かないためなのです。
ですから判断することをサポートすることは大切です。選択に関するメリットとデメリットを書き出すと同時に、本人にとって重要だと感じる価値観を確認します。進むべき道が見えてきたら、それへ向けての小さなステップや過去の成功、役に立ちそうな資源や可能性を確認します。判断に「波」があるのであれば、紙に書くなどにより考えたプロセスを残すシートが役に立つかもしれません。
その判断が支援者から見て遠回りに見えるかもしれません。それは支援者と本人とで見ている目標や景色が異なっているのでしょう。挑戦してみて「やっぱり」だめだった、という経験が本人には今は必要なのかもしれません。あるいは自分の可能性に気づいていて、「意外にも」成功するかもしれません。いずれにしろ本人が成長する経験とチャンスを支援者が奪うようであっては本末転倒、そう考えるべきでしょう。
Q:精神障害者の支援をしています。利用者の判断に波があり、支援者から見れば近道が見えていても本人が聞く耳を持ってくれない場合はどうしていますか?
A: 本人の判断や考えが揺れることについて欠点とか問題だと考えず、当然であることを思い出しましょう。誰でも人生の一大事を選択する際には迷うものです。その一方で精神疾患の症状から考えがまとまらない可能性があることも考慮しましょう。脳の伝達物質や脳細胞がうまく働かないためなのです。
ですから判断することをサポートすることは大切です。選択に関するメリットとデメリットを書き出すと同時に、本人にとって重要だと感じる価値観を確認します。進むべき道が見えてきたら、それへ向けての小さなステップや過去の成功、役に立ちそうな資源や可能性を確認します。判断に「波」があるのであれば、紙に書くなどにより考えたプロセスを残すシートが役に立つかもしれません。
その判断が支援者から見て遠回りに見えるかもしれません。それは支援者と本人とで見ている目標や景色が異なっているのでしょう。挑戦してみて「やっぱり」だめだった、という経験が本人には今は必要なのかもしれません。あるいは自分の可能性に気づいていて、「意外にも」成功するかもしれません。いずれにしろ本人が成長する経験とチャンスを支援者が奪うようであっては本末転倒、そう考えるべきでしょう。
2011年3月8日火曜日
【QAシリーズ】オープンかクローズか
【QAシリーズ】オープンかクローズか
Q:精神障害者の就労支援をしています。障害を開示するオープンでの求職活動と、開示しないクローズの求職活動とでは、どちらが有利でしょうか?
A:個別の状況や考え方、経験に大きく左右されるので、一概に言うことはできません。どちらがよいかについて、一緒に悩み、本人の判断を尊重することがリカバリーのプロセスにつながります。例えば表にして整理しながらぜひ本人と話し合ってください。
思いつかない場合は、下記のような経験談を参考にすると役立つでしょう。
≪オープンのメリット≫
þ 症状を理解してもらい仕事できる
þ 具合が悪い、仕事で困った時に相談しやすい
þ 問題が起きたとき、ハローワークなどが介入できる
þ 通院、服薬がしやすい
þ 履歴の空白部分を説明できる
≪オープンのデメリット≫
þ 紹介の時点で断られることがある。
þ 周囲の人達から特別視されている気がする事がある
≪クローズのメリット≫
þ すぐ面接を受けられる
þ 求人が多く、採用は早く決まりやすい
þ 選択肢は広いため、希望にあった求人から選べる
þ 特別扱いされないので気が楽
≪クローズのデメリット≫
þ 具合が悪くても言いづらく無理しがち
þ 支援機関やハローワークの支援は受けづらい
þ 障害を隠している分、人間関係が気まずくなる事がある
þ 履歴の空白部分を埋める必要性
þ 服薬や通院日の確保に気を使う
Q:精神障害者の就労支援をしています。障害を開示するオープンでの求職活動と、開示しないクローズの求職活動とでは、どちらが有利でしょうか?
A:個別の状況や考え方、経験に大きく左右されるので、一概に言うことはできません。どちらがよいかについて、一緒に悩み、本人の判断を尊重することがリカバリーのプロセスにつながります。例えば表にして整理しながらぜひ本人と話し合ってください。
思いつかない場合は、下記のような経験談を参考にすると役立つでしょう。
≪オープンのメリット≫
þ 症状を理解してもらい仕事できる
þ 具合が悪い、仕事で困った時に相談しやすい
þ 問題が起きたとき、ハローワークなどが介入できる
þ 通院、服薬がしやすい
þ 履歴の空白部分を説明できる
≪オープンのデメリット≫
þ 紹介の時点で断られることがある。
þ 周囲の人達から特別視されている気がする事がある
≪クローズのメリット≫
þ すぐ面接を受けられる
þ 求人が多く、採用は早く決まりやすい
þ 選択肢は広いため、希望にあった求人から選べる
þ 特別扱いされないので気が楽
≪クローズのデメリット≫
þ 具合が悪くても言いづらく無理しがち
þ 支援機関やハローワークの支援は受けづらい
þ 障害を隠している分、人間関係が気まずくなる事がある
þ 履歴の空白部分を埋める必要性
þ 服薬や通院日の確保に気を使う
2011年3月7日月曜日
【QAシリーズ】働きたくない方への支援
【QAシリーズ】働きたくない方への支援
Q:精神障害者の支援をしています。私の職場のメンバーさんは、働きたいと言う方は少なくモチベーションが低い方ばかりですが、どうしたらよいでしょうか?
A:今の生活に本当に満足しているのならば、無理をすることもないでしょう。働くこと以外に何かをしたいと、今の生活を改善したいと考えているならばIPS支援は開始されるべきです。長い入所生活をしている方に「地域に戻りたいですか?」と聞いたら「だって無理でしょ。仕事はどうしますか?家は?」と聞き返され、施設の職員に「余計なことをしないで下さい」と言わんばかりに忠告された経験があります。
今の生活に満足している方であっても、自分の可能性について見当もつかないため、現状に満足しているかもしれません。希望とは、見通しやイメージを持ち、可能性を知らないと、そもそも湧いてこないものです。わずかに希望があっても、自信がなかったり、それを実現するための方法を考えられなかったりするかもしれません。認知機能の障害があると段取りを組むのが苦手になります。やる気がないというのは本人が怠けているわけでなく、脳の機能障害に起因する症状かもしれませんし、「閉ざされた状況」が生みだした二次障害かもしれないというわけです。
希望を持つための支援、情報提供による可能性の提示を行うとよいでしょう。そして、どんな些細な、あるいは馬鹿げているような夢や目標、希望でも真剣に取り合うような関わりが可能性を生みます。決して妄想とか幻聴と処理しないようにしましょう。長い入院生活や重たい症状を持ちながらも、地域で活き活きと生活している方の姿は、多くの希望を提供できると感じています。
Q:精神障害者の支援をしています。私の職場のメンバーさんは、働きたいと言う方は少なくモチベーションが低い方ばかりですが、どうしたらよいでしょうか?
A:今の生活に本当に満足しているのならば、無理をすることもないでしょう。働くこと以外に何かをしたいと、今の生活を改善したいと考えているならばIPS支援は開始されるべきです。長い入所生活をしている方に「地域に戻りたいですか?」と聞いたら「だって無理でしょ。仕事はどうしますか?家は?」と聞き返され、施設の職員に「余計なことをしないで下さい」と言わんばかりに忠告された経験があります。
今の生活に満足している方であっても、自分の可能性について見当もつかないため、現状に満足しているかもしれません。希望とは、見通しやイメージを持ち、可能性を知らないと、そもそも湧いてこないものです。わずかに希望があっても、自信がなかったり、それを実現するための方法を考えられなかったりするかもしれません。認知機能の障害があると段取りを組むのが苦手になります。やる気がないというのは本人が怠けているわけでなく、脳の機能障害に起因する症状かもしれませんし、「閉ざされた状況」が生みだした二次障害かもしれないというわけです。
希望を持つための支援、情報提供による可能性の提示を行うとよいでしょう。そして、どんな些細な、あるいは馬鹿げているような夢や目標、希望でも真剣に取り合うような関わりが可能性を生みます。決して妄想とか幻聴と処理しないようにしましょう。長い入院生活や重たい症状を持ちながらも、地域で活き活きと生活している方の姿は、多くの希望を提供できると感じています。
2011年3月6日日曜日
【QAシリーズ】IPSのエビデンス
【QAシリーズ】IPSのエビデンス
Q:精神障害者の支援をしています。IPSはエビテンスがあるということですが、どのようなエビデンスですか?また、そのことが従来の、あるいは他の支援より優れているということを意味するのでしょうか?
A:IPSは、就労準備性を重視した支援方法に比べて就職率や就労継続性について、統計的に有意によい結果が計測されています。さらに準備性ではなく援助付き雇用(ジョブコーチ支援モデル)のなかでも、IPSの原則に従った場合は、さらによい就職率等がはじき出せると報告されています。ですから、サービスの目的と目標が就職することそのものにあるのであれば、就職率の改善をもって他の支援より優れていると言いきれます。
IPSサービスの目的は、リカバリーの実現です。一般就労や就学などの地域統合を実現することは、その手段と理解すべきでしょう。リカバリーの促進については、今のところ統計的報告は目にしていませんが、私たちの質的研究ではIPSサービスを利用している方が就職に至らなくともリカバリーが進んだことが明らかになりました。他の支援と比較したわけではありませんが、IPSがリカバリーの追及を応援するサービスであることは確認できています。
転院などによりIPSサービスを求めてくる人は、エビデンスや就職率に魅力を感じているようではないようです。働きたいと相談に来た方から希望の仕事を聞き出し、20分後には求人票をいくつか提示した際には、「こういう支援がほしかった。働きたいと相談しても今までは、病名や病歴などを先に尋ねられ、訓練所を紹介されてきました。」と言いました。人として当たり前の対応が受けられることで、利用者たちはIPSの魅力を感じているようです。エビデンスに魅力を感じているのは、患者より理論を重視する支援者かもしれません。
Q:精神障害者の支援をしています。IPSはエビテンスがあるということですが、どのようなエビデンスですか?また、そのことが従来の、あるいは他の支援より優れているということを意味するのでしょうか?
A:IPSは、就労準備性を重視した支援方法に比べて就職率や就労継続性について、統計的に有意によい結果が計測されています。さらに準備性ではなく援助付き雇用(ジョブコーチ支援モデル)のなかでも、IPSの原則に従った場合は、さらによい就職率等がはじき出せると報告されています。ですから、サービスの目的と目標が就職することそのものにあるのであれば、就職率の改善をもって他の支援より優れていると言いきれます。
IPSサービスの目的は、リカバリーの実現です。一般就労や就学などの地域統合を実現することは、その手段と理解すべきでしょう。リカバリーの促進については、今のところ統計的報告は目にしていませんが、私たちの質的研究ではIPSサービスを利用している方が就職に至らなくともリカバリーが進んだことが明らかになりました。他の支援と比較したわけではありませんが、IPSがリカバリーの追及を応援するサービスであることは確認できています。
転院などによりIPSサービスを求めてくる人は、エビデンスや就職率に魅力を感じているようではないようです。働きたいと相談に来た方から希望の仕事を聞き出し、20分後には求人票をいくつか提示した際には、「こういう支援がほしかった。働きたいと相談しても今までは、病名や病歴などを先に尋ねられ、訓練所を紹介されてきました。」と言いました。人として当たり前の対応が受けられることで、利用者たちはIPSの魅力を感じているようです。エビデンスに魅力を感じているのは、患者より理論を重視する支援者かもしれません。
2011年3月5日土曜日
【QAシリーズ】IPSは無責任?
【QAシリーズ】IPSは無責任?
Q:精神障害者の就労支援、企業支援をしてきました。症状が重く、例えばデイケアに週に1回くらいしか来られない方でも「働きたい」と本人が言えばそんな方を会社に押し付けるIPSは無責任ではないでしょうか?会社をリハビリの場として乱用していませんか?
A:IPSが輸入される際に、実践に理念が先行して紹介されたため、いくつかの原則が有機的な関連せずバラバラに解釈され、誤解を生んでしまった傾向があります。「働きたいと言えば支援する」「迅速な職探し」「職場内で訓練する」「失敗してもいい」「積極的に転職支援をする」というIPSの理念が単純に連結すると、無責任なように感じられるのも無理ありません。
デイケアに週1回くらいしか来られない方が働いてみたいと言った場合、どんな支援が展開されるか、想像してみましょう。
週に一度の外出がままならない方であっても働きたいと言えば、IPSの支援は開始されます。どのように働きたいかを尋ね、求職活動はスタートするでしょう。本人が働けるだろうと判断すれば、ハローワークへ行くかもしれません。IPSは魔法ではないので、そんな状態でもすぐに雇用してくれる企業を見つけられないかもしれません。厳しい現状を一緒に体験しながら、可能性を探り続けます。週に1度しか外出できない状況でも働く方法、週に1度だからこそ向いている仕事、あるいはさらに体調を整える方法を本人と試行錯誤します。
功を奏して、仕事が見つかるかもしれません。仕事が見つかった後でも色々な苦労があるでしょうが、デイケアではできない多くの体験もあるでしょう。仕事を甘く見ていたと後悔するかもしれません。ポジティブな後悔の仕方をサポートしながら、挫折ではなく前向きな転職に至るかもしれません。疾患の有無にかかわらず、若者が色々なアルバイトや職を経験しながら成長していくのと同じです。
従来の支援者は、「働くなんて無理だからゆっくりしていなさい」「別のことを考えましょう」とか、ひどい場合には「妄想がひどくなりましたね」と処理するような事例であっても、このような支援をIPSは実践します。そして、予想以上のリカバリーが生まれるのを見届けてきました。黒人解放運動に端を発するエンパワメントの理念のように、精神障害者は障害があるために働けないわけではなく、支援者がそう認識することで彼らが働き、社会で生活する可能性が奪われてきてしまったことを、IPSは気づいています。
会社や社会、そして支援者がこの思い込みというスティグマから解放されることの意義をIPSは指摘しています。
Q:精神障害者の就労支援、企業支援をしてきました。症状が重く、例えばデイケアに週に1回くらいしか来られない方でも「働きたい」と本人が言えばそんな方を会社に押し付けるIPSは無責任ではないでしょうか?会社をリハビリの場として乱用していませんか?
A:IPSが輸入される際に、実践に理念が先行して紹介されたため、いくつかの原則が有機的な関連せずバラバラに解釈され、誤解を生んでしまった傾向があります。「働きたいと言えば支援する」「迅速な職探し」「職場内で訓練する」「失敗してもいい」「積極的に転職支援をする」というIPSの理念が単純に連結すると、無責任なように感じられるのも無理ありません。
デイケアに週1回くらいしか来られない方が働いてみたいと言った場合、どんな支援が展開されるか、想像してみましょう。
週に一度の外出がままならない方であっても働きたいと言えば、IPSの支援は開始されます。どのように働きたいかを尋ね、求職活動はスタートするでしょう。本人が働けるだろうと判断すれば、ハローワークへ行くかもしれません。IPSは魔法ではないので、そんな状態でもすぐに雇用してくれる企業を見つけられないかもしれません。厳しい現状を一緒に体験しながら、可能性を探り続けます。週に1度しか外出できない状況でも働く方法、週に1度だからこそ向いている仕事、あるいはさらに体調を整える方法を本人と試行錯誤します。
功を奏して、仕事が見つかるかもしれません。仕事が見つかった後でも色々な苦労があるでしょうが、デイケアではできない多くの体験もあるでしょう。仕事を甘く見ていたと後悔するかもしれません。ポジティブな後悔の仕方をサポートしながら、挫折ではなく前向きな転職に至るかもしれません。疾患の有無にかかわらず、若者が色々なアルバイトや職を経験しながら成長していくのと同じです。
従来の支援者は、「働くなんて無理だからゆっくりしていなさい」「別のことを考えましょう」とか、ひどい場合には「妄想がひどくなりましたね」と処理するような事例であっても、このような支援をIPSは実践します。そして、予想以上のリカバリーが生まれるのを見届けてきました。黒人解放運動に端を発するエンパワメントの理念のように、精神障害者は障害があるために働けないわけではなく、支援者がそう認識することで彼らが働き、社会で生活する可能性が奪われてきてしまったことを、IPSは気づいています。
会社や社会、そして支援者がこの思い込みというスティグマから解放されることの意義をIPSは指摘しています。
2011年3月4日金曜日
【QAシリーズ】訓練を希望する利用者
【QAシリーズ】訓練を希望する利用者
Q:精神障害者の就労支援をしています。本人が働く自信がないため授産活動などで働く練習をしたいと希望し、IPSの考え方になじまない場合はどうしたらよいですか?
A:結論から言えば、支援のあり方は利用者が決めるべきでしょう。
働くための訓練という就労準備性を高める支援にエネルギーを注ぐのではなく、就職した職場の個性に合わせて働けるよう支援することにより就職率が格段と高くなったジョブコーチ支援の発想をIPSでは大切にします。この発想はPlace then Trainと呼びます。
この手法の上に、医療サービスとの統合、そしてサービスや求職活動の在り方は本人が選択したものに従うという方針を採用したところ、実際に就職率が向上しました。これがIPSです。
いくつかあるIPSの原則の中でも、もっとも基本となる考え方は、サービスの在り方は本人が決めることに価値があるということです。この原則は、サービスの利用に除外基準なし、求職活動や障害の開示は本人の好みに基づく、職探しは本人の個人的な好みが大切、迅速な求職活動をすべきという下位原則を生みだしました。
その人に必要なサービスは、その人が一番知っています。たとえ就職が少し遅れても、本人にとって本当に必要な経験がどこで得られるかは、直観も含めて本人が知っているものです。Qのような場合、Place then Trainの発想を分かりやすく紹介したうえで、本人の希望、選択に従うべきでしょう。
支援者の想像を超えた展開やリカバリーが見られるかもしれません。私たちは、そのような経験をたくさんしてきました。
Q:精神障害者の就労支援をしています。本人が働く自信がないため授産活動などで働く練習をしたいと希望し、IPSの考え方になじまない場合はどうしたらよいですか?
A:結論から言えば、支援のあり方は利用者が決めるべきでしょう。
働くための訓練という就労準備性を高める支援にエネルギーを注ぐのではなく、就職した職場の個性に合わせて働けるよう支援することにより就職率が格段と高くなったジョブコーチ支援の発想をIPSでは大切にします。この発想はPlace then Trainと呼びます。
この手法の上に、医療サービスとの統合、そしてサービスや求職活動の在り方は本人が選択したものに従うという方針を採用したところ、実際に就職率が向上しました。これがIPSです。
いくつかあるIPSの原則の中でも、もっとも基本となる考え方は、サービスの在り方は本人が決めることに価値があるということです。この原則は、サービスの利用に除外基準なし、求職活動や障害の開示は本人の好みに基づく、職探しは本人の個人的な好みが大切、迅速な求職活動をすべきという下位原則を生みだしました。
その人に必要なサービスは、その人が一番知っています。たとえ就職が少し遅れても、本人にとって本当に必要な経験がどこで得られるかは、直観も含めて本人が知っているものです。Qのような場合、Place then Trainの発想を分かりやすく紹介したうえで、本人の希望、選択に従うべきでしょう。
支援者の想像を超えた展開やリカバリーが見られるかもしれません。私たちは、そのような経験をたくさんしてきました。
2011年3月3日木曜日
【QAシリーズ】定着支援のアイデア
【QAシリーズ】
Q:精神障害者の就労支援をしています。働き始めた方の定着支援として、どんなことをしていいのか分かりません。どうしたらよいですか?
A:定着支援に限らずどんな支援が必要か分からなくなった場合は、本人にたずねてみることがとても役に立ちます。これは本人が、自分の一番の専門家だという認識に基づくものです。相談したい内容が混乱している方であれば、「さて、この1時間でどんなことが話し合えたらうまくいくと思いますか?」と尋ねるとよいでしょう。
同様に定着支援としてどんなことをしたらよいか尋ねてみるとよいかもしれません。私たちは少し質問の仕方を工夫して、「もう働き始めて1ヶ月ですね。なかなか続かない方も多いものです。こんなに続いたのはなぜですか?働くためのコツを教えてください」と聞いてみます。すると色々な答えが返ってきます。自分で努力していること、そして会社や家族から受けているサポート。足りない点も出てきます。定着支援はこれに従い、行っていけばよいはずです。
まず、働くコツとして上げられた状況が失われないようなサポートです。同僚や上司との関係がよければ、異動等で変更がないように調整する。仕事量が適量であれば、それをキープする。休憩場所があって安心するならば、休憩場所がなくならないように確認する。次に足りない点へのサポートも行うべきでしょう。もう少し仕事量がほしいという方もいます。
本人が職場等で調整できるようにサポートすることを原則としながらも、それが難しそうであれば目の前で実際に交渉するのを見せてお手本となりつつ、職場との調整を進めるのがよいでしょう。
Q:精神障害者の就労支援をしています。働き始めた方の定着支援として、どんなことをしていいのか分かりません。どうしたらよいですか?
A:定着支援に限らずどんな支援が必要か分からなくなった場合は、本人にたずねてみることがとても役に立ちます。これは本人が、自分の一番の専門家だという認識に基づくものです。相談したい内容が混乱している方であれば、「さて、この1時間でどんなことが話し合えたらうまくいくと思いますか?」と尋ねるとよいでしょう。
同様に定着支援としてどんなことをしたらよいか尋ねてみるとよいかもしれません。私たちは少し質問の仕方を工夫して、「もう働き始めて1ヶ月ですね。なかなか続かない方も多いものです。こんなに続いたのはなぜですか?働くためのコツを教えてください」と聞いてみます。すると色々な答えが返ってきます。自分で努力していること、そして会社や家族から受けているサポート。足りない点も出てきます。定着支援はこれに従い、行っていけばよいはずです。
まず、働くコツとして上げられた状況が失われないようなサポートです。同僚や上司との関係がよければ、異動等で変更がないように調整する。仕事量が適量であれば、それをキープする。休憩場所があって安心するならば、休憩場所がなくならないように確認する。次に足りない点へのサポートも行うべきでしょう。もう少し仕事量がほしいという方もいます。
本人が職場等で調整できるようにサポートすることを原則としながらも、それが難しそうであれば目の前で実際に交渉するのを見せてお手本となりつつ、職場との調整を進めるのがよいでしょう。
2011年3月2日水曜日
【QAシリーズ】発症前の資格は役立つか?
【QAシリーズ】
Q:精神障害者の就労支援をしています。発症前の元気な頃に取得した資格や職歴は、就職活動でのアピールに使用してもよいものなのでしょうか?
A:もちろんよいでしょう。障害を持つ前に取得した資格取得時の技能を、現在も同等に持ち合わせていると説明することとは異なります。現在の様子について、なるべく具体的に紹介できるとよいでしょう。
資格取得や職歴は、本人が望むのであれば、資格取得のプロセスで経た経験も含めて大きな財産となります。その資格や仕事がどんなものかを知っているというだけでも、仕事をするうえで有利な条件となるでしょう。
本人にとってもその過去が大切な財産であること、支援者もそう考えていることを伝えることは大きな意義を持つと考えられます。病気によって多くを失ったと考えがちな状況で、過去の職歴や取得した資格がこれからもれっきとした財産となると支援者が考えることは、疾患経験さえも財産となると考えるきっかけとなるかもしれません。
実際に発症前に取得した資格やスキルをもとに、就職している方がたくさんいます。確かに以前と同じようにできないこともあるかもしれません。だからこそ、少しでも経験があり、体で覚えているような仕事につくことが向いていると考えるべきでしょう。
Q:精神障害者の就労支援をしています。発症前の元気な頃に取得した資格や職歴は、就職活動でのアピールに使用してもよいものなのでしょうか?
A:もちろんよいでしょう。障害を持つ前に取得した資格取得時の技能を、現在も同等に持ち合わせていると説明することとは異なります。現在の様子について、なるべく具体的に紹介できるとよいでしょう。
資格取得や職歴は、本人が望むのであれば、資格取得のプロセスで経た経験も含めて大きな財産となります。その資格や仕事がどんなものかを知っているというだけでも、仕事をするうえで有利な条件となるでしょう。
本人にとってもその過去が大切な財産であること、支援者もそう考えていることを伝えることは大きな意義を持つと考えられます。病気によって多くを失ったと考えがちな状況で、過去の職歴や取得した資格がこれからもれっきとした財産となると支援者が考えることは、疾患経験さえも財産となると考えるきっかけとなるかもしれません。
実際に発症前に取得した資格やスキルをもとに、就職している方がたくさんいます。確かに以前と同じようにできないこともあるかもしれません。だからこそ、少しでも経験があり、体で覚えているような仕事につくことが向いていると考えるべきでしょう。
2011年3月1日火曜日
【QAシリーズ】 自信のなさを強みへ
【QAシリーズ】
Q:精神障害の当事者です。以前のように働ける自信がないのですが、それを就職面接で言ったら落とされるに決まっています。どうしたらよいでしょうか?
A:さぞかし不安でしょうが、落とされると決めつけるには早すぎると思います。
自信がないことだけを伝えれば採用は難しくなるかもしれませんが、以前のように働けないことを自覚しているということは、信頼を生めるかもしれません。また働く作業能力は低下しているかもしれませんが、疾患経験から得たものがあることもセールスポイントになりそうです。
次の文章は、似たような方が就職面接に挑むために用意した自己紹介文です。参考にしてください。
『私は結婚式場でのウェイターの経験があります。接客等の仕事は好きですが、正直、障害のために臨機応変に対応する自信がありません。先輩やジョブコーチの助けをもらいながら、一つ一つ仕事をこなして、成長していきたいと思っています。この病気になり苦しい経験もしました。でもこの困難を乗り越えた経験はこれからの自分をきっと支えてくれると思っています。貴社での仕事を通してチャレンジして、ささやかでも豊かな生活を送っていきたいと考えています。』
Q:精神障害の当事者です。以前のように働ける自信がないのですが、それを就職面接で言ったら落とされるに決まっています。どうしたらよいでしょうか?
A:さぞかし不安でしょうが、落とされると決めつけるには早すぎると思います。
自信がないことだけを伝えれば採用は難しくなるかもしれませんが、以前のように働けないことを自覚しているということは、信頼を生めるかもしれません。また働く作業能力は低下しているかもしれませんが、疾患経験から得たものがあることもセールスポイントになりそうです。
次の文章は、似たような方が就職面接に挑むために用意した自己紹介文です。参考にしてください。
『私は結婚式場でのウェイターの経験があります。接客等の仕事は好きですが、正直、障害のために臨機応変に対応する自信がありません。先輩やジョブコーチの助けをもらいながら、一つ一つ仕事をこなして、成長していきたいと思っています。この病気になり苦しい経験もしました。でもこの困難を乗り越えた経験はこれからの自分をきっと支えてくれると思っています。貴社での仕事を通してチャレンジして、ささやかでも豊かな生活を送っていきたいと考えています。』
2011年2月28日月曜日
【QAシリーズ】やる気(単純作業を楽しむ)
【QAシリーズ】やる気(単純作業を楽しむ)
Q:精神障害者の就労支援をしています。仕事が単純作業のため、つまらない、やる気が出ないという方がいますが、どのように支援していますか?
A:ゴミの仕分けの仕事を宝探しと考えて、わくわくしながら作業している方がいました。実際に現金が見つかることもあるそうです。仕事をどうとらえるかで、随分違ってくるものです。
ティッシュ配りやチラシを家庭のポストに投げ込むポスティング、ベルトコンベアーでの流れ作業などを楽しんでいる方は、作業量などを計測して、より早くより多く作業できるよう研究するなどゲーム性を取り入れていました。そうすると作業中は没頭するそうです。この状態はフローと呼べそうです。単純作業であっても計測して困難度を上げて、自分の技能が必要な状態にして関わります。計測することでゴールも明確になり、自分へのフィードバックも得やすくなります。このような条件がそろうと人は没頭して、時間を忘れるなど自己意識がなくなり、あとで振り返ると楽しい思い出となり、またやりたいと思うものです。
Q:精神障害者の就労支援をしています。仕事が単純作業のため、つまらない、やる気が出ないという方がいますが、どのように支援していますか?
A:ゴミの仕分けの仕事を宝探しと考えて、わくわくしながら作業している方がいました。実際に現金が見つかることもあるそうです。仕事をどうとらえるかで、随分違ってくるものです。
ティッシュ配りやチラシを家庭のポストに投げ込むポスティング、ベルトコンベアーでの流れ作業などを楽しんでいる方は、作業量などを計測して、より早くより多く作業できるよう研究するなどゲーム性を取り入れていました。そうすると作業中は没頭するそうです。この状態はフローと呼べそうです。単純作業であっても計測して困難度を上げて、自分の技能が必要な状態にして関わります。計測することでゴールも明確になり、自分へのフィードバックも得やすくなります。このような条件がそろうと人は没頭して、時間を忘れるなど自己意識がなくなり、あとで振り返ると楽しい思い出となり、またやりたいと思うものです。
2011年2月27日日曜日
【QAシリーズ】就職の不安
【QAシリーズ】就職の不安
Q:精神障害者の就労支援をしています。就職が決まったものの、直前になり本人が不安になってやる気が出ないようです。こんなときどんな支援をしますか?
A:疾患の有無にかかわらず、働き始めるのは不安になるものです。まずこのことを伝えたいところです。
そして漠然とした不安の内容を具体的に明確にして枠づけることで、取り上げられるようにします。不安になる前の思考や状況を明確にします。そこに楽観的な認知を入れて、不安の拡大を止めます。
楽観的な認知は不安の拡大だけでなく、やる気を引き出す効果も期待できます。採用されたということは自分の努力が受け入れられ、認められたこと。この調子だと仕事以外もなんでもうまくいくだろう、と考えるサポートをします。
地道に積み上げてきたこと、できるようになったこと、過去の成功を確認したり、見事に働いている他の精神障害者の事例を紹介することで自己効力感を高めることも有効でしょう。
IPSでは「失敗はない」と考えます。つまづいたり失敗したらそこから一緒に学びましょう、そういう経験から得たものこそが人を本当に成長させます、とメッセージを送ることもIPS支援者としてはぜひ行いたいところです。
Q:精神障害者の就労支援をしています。就職が決まったものの、直前になり本人が不安になってやる気が出ないようです。こんなときどんな支援をしますか?
A:疾患の有無にかかわらず、働き始めるのは不安になるものです。まずこのことを伝えたいところです。
そして漠然とした不安の内容を具体的に明確にして枠づけることで、取り上げられるようにします。不安になる前の思考や状況を明確にします。そこに楽観的な認知を入れて、不安の拡大を止めます。
楽観的な認知は不安の拡大だけでなく、やる気を引き出す効果も期待できます。採用されたということは自分の努力が受け入れられ、認められたこと。この調子だと仕事以外もなんでもうまくいくだろう、と考えるサポートをします。
地道に積み上げてきたこと、できるようになったこと、過去の成功を確認したり、見事に働いている他の精神障害者の事例を紹介することで自己効力感を高めることも有効でしょう。
IPSでは「失敗はない」と考えます。つまづいたり失敗したらそこから一緒に学びましょう、そういう経験から得たものこそが人を本当に成長させます、とメッセージを送ることもIPS支援者としてはぜひ行いたいところです。
2011年2月25日金曜日
【QAシリーズ】やる気と見通し
【QAシリーズ】やる気と見通し
Q:精神障害者の就労支援をしています。職場復帰が決まったものの経験したことのない部門への復職で、本人がやる気が出ないようです。こんなときどんな支援をしますか?
A:具体的にやることのイメージを持てないと、人はやる気が出ません。料理をしたことのない若者や男性が調理実習でぼうっとしてしまうのは、何をしてよいか分からないだけです。たとえお腹が減っていたとしても豚のバラ肉を目の前にして、肉の塊に映るのか、豚の角煮の食材に見えるのかで出てくるやる気は異なるでしょう。
こういう場合、どういう仕事なのか試す、あるいはシュミレーションしてみることにつきます。仕事内容を具体的に知ることで安心すると同時に出てくるやる気があるでしょう。
Q:精神障害者の就労支援をしています。職場復帰が決まったものの経験したことのない部門への復職で、本人がやる気が出ないようです。こんなときどんな支援をしますか?
A:具体的にやることのイメージを持てないと、人はやる気が出ません。料理をしたことのない若者や男性が調理実習でぼうっとしてしまうのは、何をしてよいか分からないだけです。たとえお腹が減っていたとしても豚のバラ肉を目の前にして、肉の塊に映るのか、豚の角煮の食材に見えるのかで出てくるやる気は異なるでしょう。
こういう場合、どういう仕事なのか試す、あるいはシュミレーションしてみることにつきます。仕事内容を具体的に知ることで安心すると同時に出てくるやる気があるでしょう。
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