【QAシリーズ】就職の不安
Q:精神障害者の就労支援をしています。就職が決まったものの、直前になり本人が不安になってやる気が出ないようです。こんなときどんな支援をしますか?
A:疾患の有無にかかわらず、働き始めるのは不安になるものです。まずこのことを伝えたいところです。
そして漠然とした不安の内容を具体的に明確にして枠づけることで、取り上げられるようにします。不安になる前の思考や状況を明確にします。そこに楽観的な認知を入れて、不安の拡大を止めます。
楽観的な認知は不安の拡大だけでなく、やる気を引き出す効果も期待できます。採用されたということは自分の努力が受け入れられ、認められたこと。この調子だと仕事以外もなんでもうまくいくだろう、と考えるサポートをします。
地道に積み上げてきたこと、できるようになったこと、過去の成功を確認したり、見事に働いている他の精神障害者の事例を紹介することで自己効力感を高めることも有効でしょう。
IPSでは「失敗はない」と考えます。つまづいたり失敗したらそこから一緒に学びましょう、そういう経験から得たものこそが人を本当に成長させます、とメッセージを送ることもIPS支援者としてはぜひ行いたいところです。
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