【QAシリーズ】上手なほめ方
Q:ほめることの必要性はわかりましたが、失敗すると「なにバカにしてるんだ」などと相手を不愉快にさせる経験もしてきました。上手にほめるにはどうしたらよいでしょう?
A:確かに「いいメガネですね」「ネクタイお似合いですね」とお世辞を言ったり、「目玉焼きを作るなんて偉いですね」と本人にとって簡単なことをほめるのは相手に不快感を与えかねません。ほめるときの視線や声のトーン、タイミング、ボキャブラリーも大切ですが、ここでは誉める内容について紹介します。
本人が自分の長所だと考えている点に焦点を当てることが大切だと考えています。たとえば嫌な仕事を何とか乗り越えてきた方。話を聞くと我慢することの必要性も語っています。そうであれば、その我慢強さに焦点を当てて具体的に指摘する、あるいはさらに質問することがその方の可能性を広げます。アイデアで乗り越えてきた方ならば、その創造性に焦点を当てるとよいでしょう。他の人と比較して我慢強いかどうかは、関係ありません。
たとえ外見のことを誉めるとはでも、本人が大切だと考えている「ネクタイ」であれば不快感は与えないでしょう。
誉めることの最大の目的は、その本人が自分の長所や可能性に気づくということです。自分の可能性を語り出すきっかけとして支援者は誉めていると考えるとよいでしょう。
関連項目:行動分析学、コンプリメント、ストレングスモデル、美徳と強み、ナラティブアプローチ
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