【QAシリーズ】病気は弱点だろうか
Q:私は就職活動中の精神障害の当事者です。就職の面接のときに、病気や入院のことは弱点なので尋ねられたら何と答えたらよいのか、分からず不安でたまりません。何と説明したらよいでしょうか?
A:病気になった経験を前向きにとらえて説明することで、チャンスに変えられるかもしれません。「若いときの苦労は買ってでもしろ」ということわざもあります。精神疾患に限らず困難な経験を経たことは、採用面接でPRできる強みなのです。例えば、病気になることで心の痛みを知ることができた、だから人に優しくしたいと思うようになった。病気になることで人に支えられていることを知った、だから感謝の気持ちを大切にするようになった、といった具合です。
ある人は「病気になって辛い思いをして学びました。リカバリーを通して学んだこと、体験した事は、たとえ自分が何かから立ち直ったとしても、就職できたとしても、もしかしたら病気が治ることがあっても、ずっと心に留めておかなくてはいけないんだと思います。病気をしたことにより起きたいろんなことが、これから先をきっと支えてくれる。そんな風に思えたらいいなと思っています。」と話してくれました。精神疾患を経験しているとか、困難を経験しているとは、強みなのです。
精神疾患という経験から人は次のようなものを得ることができると言われています。前向きな経験なんてない!という方は、参考にしてください。どんな小さなこと、気付き、変化や成長でもかまいません。それを見つけて、説明してみましょう。
1. 人間関係の深まり:人間関係での気づきなど
2. 内面の成長:人生の価値観の変化など
3. 健康管理:健康の自己管理がうまくなったなど
4. 精神障害に関する関心や理解の深まり
5. 社会の中での新たな役割を見出したなど
6. 宗教などを信じることなど
0 件のコメント:
コメントを投稿