【QAシリーズ】クライシスが怖い
Q:精神障害者の支援をしています。クライシス、つまり体調を崩して最悪の事態になった危機的な状態を想定した対処法を作ろうとすると、本人が「クライシスを考えると、そうなってしまいそうだ」と怖がってしまうことが多々あります。何かいい方法はないですか?
A:私たちの臨床でも同様のことがありました。集団プログラムでも、その部分なると怖くなるため席をはずしてしまう方もいました。私たちは同様の状態を赤信号、注意サインを黄色信号、元気な時を青信号と名付けて、対処法を作り上げています。
信号にたとえることで、サインや状態について本人の理解が進みやすいなどの効果もあります。状態像を明確にすることではなく、そのときの対処法を持つことに焦点が行きやすくなるとも考えています。クライシスという言葉におびえていた方は、赤信号のときに取るべき行動として「注射」と書けるようになりました。
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