【QAシリーズ】IPSの開始時期
Q:精神障害者の支援をしています。本人が働きたいと言っても意志が弱い場合も多く、本人の中で準備が整うのを待つ必要があると思いますが、IPSはいつ頃からスタートするのですか?
A:「働きたい」と言えば、どんな状態であろうともサポートは開始します。ただし、これは「すぐに就職させること」とは違います。
「準備が整う」ことのサポート、つまりやる気や目標を引き出し、リカバリーの可能性を提示することもIPS支援であると考えています。「働きたいのですね。働くと、どんないいことがありそうですか?」と尋ね、働くことのメリットを明確にしていきます。具体的に、さっそく求人票を見せることで動機が高まる場合もあります。入院したその日から退院後の生活について尋ね、本人が望めばパソコン教室などへの外出のサポートも行います。「働きたい」と言う前からリカバリーや地域での生活に関する情報提供を行い、興味あることについて尋ねることもIPSの一環です。
そして、例えば本人がハローワークへ行ってみたいと言えば、ハローワークへ行く支援をします。身だしなみが整っていなければ、ハローワークでアドバイスされるでしょう。そして、働きたいという希望と受けたアドバイスをどのように消化するのかに寄り添います。働くこと以外でリカバリーの方法を探しだすかもしれませんが、それも応援するのがIPSです。
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