【QAシリーズ】地域生活を支援する
Q:私は精神科病院のスタッフです。精神障害者の手帳に本人の顔写真が必要になりましたが、写真を撮りに行くのが大変だと聞きます。そこでスタッフで写真を撮ってあげるサービスを開始したいのですが、いかがですか?
A:患者さんの手続きをサポートする熱意、素晴らしいと思います。慣れない撮影機で写真を撮るのは、とても緊張しますからね。
慣れない社会資源を利用するチャンスと考えることはできないでしょうか。病院内で撮影すれば今回は楽かもしれませんが、地域の社会資源を利用する機会を奪ってしまいます。利用するのが難しければ、一度駅前などまで同行し、撮影機の使い方を教えてあげる。そして、成功体験を共有する。うまくいけば、患者同士で支えあう関係もできるかもしれません。
保護された環境の中で患者として生活するのではなく、地域の中で一市民として生活することを応援するのが私たちの仕事です。ですから撮影サービスは、見送るべきではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿